あなたは遠いところに

映画を見に行った。
『あなたは遠いところへ』
ベトナム戦争を舞台にした韓国映画なのだけど、これが「困ったちゃん映画」。監督の思い入れが強すぎる。言いたいことが多すぎるせいで、リアリティが破壊されている。

「映画が現代史の総括をしなければならない」
ベトナム戦争における韓国の、加害者としての反省」
「戦争ばかりしてきた男性’性‘の否定」
「ハリウッドには任せておけない」

韓国でベトナム戦争についての表現が解禁されたのは、1992年の『白い戦争』が始まりだろう。「国が丸ごと米軍の傭兵となった」屈辱の歴史は、ベトナム当地で韓国軍が行ったことへの告発を伴わざるを得なかった。
さらに、従軍兵士の枯葉剤被害、ベトナムに残された韓国兵の子供問題などもあるし…。

意欲あふれる映画なのだけど…、う〜ん。