いい奴、悪い奴、変な奴

こんなに格好よくていいのだろうか! 思わずミーハーしてしまいそうな映画『いい奴、悪い奴、変な奴』。まずは「いい奴」=チョン・ウソンの馬上格闘シーン、長い手足はロングからでもため息がでる。かつて韓国人の友人が、ソウル市内のカフェで彼を見かけたとき、「そこだけがまるで一編の映画のようだった」と言ったが、今回は映画の中にして「そこだけがまた映画のよう。
「悪い奴」=イ・ビョンホンはコケティッシュだ。すごく憎らしいのに、それがセクシー。今回、彼のファンの気持ちがよくわかった。そして「変な奴」=ソン・ガンホ。今回も『グェムル』などと同じく、コミカルな部分を一人で担う。スピード感のある台詞、表情の変化はうならせる。2枚目スターの中の3枚目? ところが、終盤のカタルシスは彼のものだ。格好いい!
「俳優もアクションもいいけどストリーがちょっと…」という意見もあるという。でも、この映画に関して言えば、それはまったく瑣末なことだ。17日の封切から4日間で観客数200万人突破。暑い夏にはこんな爽快な映画がいい。