春川でパク・ヨンハの写真を見つけたこと


4年ぶりだろうか。ナミソムと春川に行ってきた。ソウルから地下鉄乗り継ぎで行けるようになり、春川の駅も街もすっかり垢ぬけた。

旅行コースはまずナミソムから。地下鉄1号線の清涼里駅から国鉄に乗り換えて約1時間、加平駅で下車する。
ナミソムに「冬のソナタ」の写真。ペ・ヨンジュンも​チェ・ジウもみんな若くて、10年前って遠いのだなと改めて思った。

先週、ある若手の韓流スターに会った。天真​爛漫であっけらかん。いいなと思う。それに比べたら、あの頃は韓流スターも私たちも、とまどいながら、びくびくしながら、でも懸命に仕事をしていたなと思う。
「日本はいつも僕たちのあこがれだった。その日本で、韓国のドラマが人気なんて信じられない」イ・ビョンホンは当時の驚きを、今でもそんなふうに語る。

ナミソムから春川に行き、老舗のマッククス店に入ったら、そこにパク・ヨンハの写真があった。10年前の写真に本人のサインがしてある。
「この子、死んじゃったんだね。何回もうちに来てくれたんだけど」。
お店の奥さんとしばらく10年前の話をした。
「一時期は毎日、たくさんの日本人もきて大騒ぎだったよ。」
今は地元の常連客が静かに食事をしている。
壁にある有名人のサインの中に、故ノ・ムヒョン大統領のものがあった。この人ももういない。

ソウルに戻ってからも、冬ソナのメロディが頭から離れない。実は放映当時見ていなかった冬ソナ。それで、ファンの方から怒られたこともあった。遅れて見たけれど、もう夢中にはなれなかった。

初めてだ。こんなにあのドラマを愛しいと思ったのは。古い写真を見ると、なんだか泣きそうになる。ヨンハ…。