最近の韓国

 パソコンがいよいよ重さに耐え切れず、減量しないとに動けないところに。データー整理などをしていたら、どんどん時間が過ぎていった。えーいと思って、すべて捨てる。調子に乗ってプログラムも捨ててしまい、またパソコンが動かない。
捨て終わったら、気持ちがいいほどよく動く。
ダイエットって、いいものだな。私もやろう。

さて、最近の韓国。連日のトップニュースはカソリック枢機卿の逝去と、連続殺人魔のさらなる犯行と、株価の変動。
北朝鮮の挑発やヒラリー・クリントン訪韓などもあったが、そちらは日本ほど話題にならなかった。韓国の人々の当面の関心は、宗教、身近な安全、そして自分のストックということだろうか。

金寿煥(キム・スファン)枢機卿の存在は、たとえ信者ではなくても韓国の人々には大きいものだった。いささか唐突な例えだが、それは昨年の今頃焼失した南大門と同じく、ぶれずにそこにあるもの。流動変動の激しい韓国の中で、ずっと「そこにい続けてくれる」のは、それだけで人々の安寧になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090217-00000010-yonh-kr

弔問には何10万人という人が明洞聖堂を訪れた。寒風の中を何時間も並ぶ一般の人々と、黒塗りの車でさっと現れてさっと立ち去るVIP。後者のなかでもっとも注目されたのは、全斗煥元大統領だった。
軍事政権時代、激しく対立していた、大統領と明洞聖堂。
こういう人々は「和解」したのだろうか?
インタビューには答えなかった全斗煥。相変わらず顔(頭)のつやがよく元気いっぱい。舎弟の盧泰愚元大統領は、引退以来ずっと体調がすぐれないというのにね。「憎まれっ子世に…」という言葉が思わず頭にうかぶ。

そういえば、随分前のニュースだけど、未成年者の銀行預金をこっそり調べた結果、こども長者番付の一位はこの「全斗煥のお孫さん」だったそうだ。ところが御本人の資産は19万8000w(約1万6000円)。
国家賠償に応じないことで召喚された国会での明らかになった。
「それしかカネがないのは変だ。先週もゴルフに行かれたそうじじゃないですか?」
「ゴルフは招待。ご飯も後輩におごってもらってね」
長生きするだろうな。

閑話休題

ほかの話題を新聞から。
まずはこんなの。

出生率低下、韓国人絶滅の危機」景気悪化で結婚も妊娠も延期

http://www.chosunonline.com/news/20090223000036

朝鮮日報の記事だけど、タイトルがすごいよね。
 
記事によれば、韓国の合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の数)は約1.20人。これは香港に次いで世界で2番目に低いそうだ。さらに深刻な景気悪化により来年の出産率が1.0人以下に下がる「1.0ショック」の懸念もあるとか。

「もともと結婚したらすぐに子供がほしいと思っていたが、景気が悪いので2年後に産むことにした。実は、こういう時に結婚すること自体も負担になっている」

結婚にも延期が出ているらしい。
「旅行代理店最大手のハナツアーでは、今年1月の1カ月間における新婚旅行パッケージツアーの利用客数が2100人にとどまり、昨年1月の4600人に比べ54%も激減しているという。」

不景気で結婚を延期か…。
私たちの頃は、不景気だから結婚する人もいた。一緒に暮らしたほうがお金がかからないから。そういう計算はしないのだね。ちなみに韓国では不景気になると離婚率は上がる。財政悪化で夫婦関係が険悪になるのもそうだけど、10年前の外貨危機のときは借金の差し押さえから片方を守るための「偽装離婚」も多かった。

それと、この話もブックマーク。
「韓国の記録遺産は王室関連ばかりで残念」
世界遺産登録小委員会ラッセル委員長

http://www.chosunonline.com/news/20090222000024

 「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記録遺産に登録されるには、貴重性・唯一性・人類の歴史への貢献度など、多くの関門を通過しなければならないが、韓国はこうした要件をとてもよく把握している。ただ、韓国の記録遺産が王室関連に偏りすぎているという点は残念。今後はもう少し多彩な韓国文化の側面が見られればと思う」

 これは本当にそのとおり。他のものが何にもない。日本の「五箇山合掌造り」のような農家までは望まなくとも、古いお寺ぐらいは改築を避けて、そのままの形で修繕・再現してもいいと思う。