静かなあつかましさ(福田首相とノムヒョン前大統領)

日本の首相の辞任劇。「情けない」という反応が多いようですね。単純に嫌になっちゃったのか、自民党のために辞めたのか、あるいはもっと大きな力(あめりかとか?)の圧力があったのか知らないけど、でもやはり日本っぽい。「静かなあつかましさ」がある。

ここの人々のあつかましさはもっとにぎやかだからね。
韓国語であつかましさは「ポンポン・スロー」というのだけど、歴代大統領などをみても、みんな思いっきり「ポンポン」。

前大統領も自分時代の失策で国がとんでもないことになっても、農夫みたいな姿で登場して再度革命を訴える。(毛沢東を尊敬しているって、まじで農村に革命根拠地を作っているのかもしれない。慶尚道に労農ソヴィエトの旗が…? 頭イタイ)。

かたや蒋介石じゃないけど、現大統領は資本家(金持ち)を味方につけようと、大減税サービスを決断。なかでも目玉は譲与税。彼はこれが景気浮揚策になるというけど、ありうるなあ。
不動産・土建政治は韓国にしてあまりに有効だから。

それにしてもオリンピックにしてやられた格好だ。
国民がちょっとそっちに目を奪われている好きに、もう大統領はやり放題。KBSの社長を更迭し、MBCの社長に謝罪させてマスコミをおさえ…。

それにしても日本、もう切腹しなくていいのだね。
「おいらいちぬけた」でも許される。
ずっと前に、山一證券の社長が会社倒産で泣いたような、ああいう日本的な責任感ぽいものはなくなった。

私としてはそれはそれで悪くないような。ますます自分のことだけ(とりあえず、朝ごはんは栄養のあるものを食べようとか)を考えればいいわけだし…。みんなが自分や家族のことをきっちり考えて、でも、困ったときはお互いに一生懸命助け合う。
組織よりも個人が大切、ということを首相が示しているのなら、それはいいのだけど。