分裂する韓国社会

今日は朝からデモのニュースで持ちきりだ。6月10日は1987年に当時の大統領から民主化宣言を勝ち取った日で、民主化運動のシンボルといえる日。当時、運動の主導となった人々は386世代と呼ばれ、その後、金大中ノムヒョン大統領時代を実現させた。今日はすでに40代となった彼らも街頭に繰り出すそうだ。
主張はもちろん「米国産牛肉の輸入反対」、米国との再協商要求だ。

また、今日は保守系団体の集会も予定されている。
市中心部、隣あった場所で行われるので、ニュースでは「衝突の危険」を憂慮していた。
双方が入り乱れて大乱闘、なんてことはないと思うが、不測の事態は起きてもおかしくない。

このような、韓国の「分裂」が表立ってきたのはいつからだろう。保守派がデモや集会を始めたのは北朝鮮の核問題あたりから。保守と革新への支持勢力の特徴は、米国の共和党民主党の関係に似ているが、韓国独自の「地域問題」も微妙にからんでいる。
もっとも、ここらあたりは韓国ではタブーになっており、マスコミなどもあえてとりあげないのだけど。

「今日は市内中心部への外出の際は注意が必要です」。
朝からニュースではしきりにそう言っている。
ろうそくデモもそろそろ疲れが出てきたようだし、今日の集会が天王山になるだろう。