静岡のお茶と菅総理のこと

我が家でずっと飲んでいる掛川深蒸し茶。生産者は弟の妻の友達だ。香りも味も価格も手ごろで、母はまさにがぶがぶ飲んでいる。

関東の一部地域のお茶が出荷停止になったころ、いずれ静岡にもくるだろうなと思って、「買占め」(?)しておいてもらった。「昨年のが残っていたらそれにこしたことはないが、新茶でもいいよ」と。
それが届いたと、昨日母からメールがきた。

そして、このニュース。

「荒茶」出荷停止 静岡県知事「検査しない」 消費者団体は「検査は当然」 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110602/trd11060222020019-n1.htm

荒茶も出荷停止対象とした国の決定を受け、これまで厚生労働省の検査要請を拒み続けてきた静岡県川勝平太知事は2日、あらためて「(荒茶の)検査はしない」と政府決定の拒否を明言。一方で消費者団体は「数値が示されなければ風評被害を招きかねない。検査は生産者にとっても必要」と警鐘を鳴らしている。

報道によれば、「荒茶の検査をめぐっては、「検査するべき」と主張する厚労省と、生産者への影響を慮って「検査は不要」とする農水省の意見が対立していたが、その後、「検査をしないと茶のイメージがさらに悪くなる」と判断した農水省側が一転、「検査不要論」を取り下げた経緯があるという。

残念ながら、検査をすれば静岡産の茶からもなにかでるかもしれない。
でも、「新茶」でもいいよと言ったのは、もうそれぐらいは仕方がないと思うからだ。赤ちゃんのミルクに比べたら、大人の飲むお茶なんか、どうってことない。

海産物もそう。
検査すればもう出るしかない。海流の流れによって、わかめもこんぶも、必ず、出る。被爆したのは魚や貝だけじゃない。
本当に大変な時代になった。でも、その時代にしてしまったのは私たちだ。

昨日、民主党の代議士会議を生放送で見ていた。恥知らずな自民党の策略が霧散したのはめでたいが、菅さんにはちゃんと総括をして辞任の話をしてほしかった。
原発事故を起こし、住民を苦しめ、生態系を破壊し、世界の人々に迷惑をかけたことについて、当該国の最高責任者として責任をとる」と。さらに「私はいつかをこうなることを知っていた」ことも、付け加えてほしかった。

知らなかったわけじゃない。
人々は東電や政府にだまされていたというけど、本当にそうだろうか?
そんな歌も話題になったっけ。でも、いい大人がカマトトぶっていはいけないと友達のミュージシャン。彼は反原発集会などで「あの歌も歌ってくれ」と言われると、「そんな歌、知らない」と無視しているそうだ。

菅さんは、そんなおバカな私たちの代表として、辞任すべきだと思う。

そのうえで、次に引き継いでほしい。超党派原発収拾・住民救済内閣。代議士会の最後に「子供を救うという約束をしてくれ」と叫んだ原口さんでも、あるいは河野太郎でもいい。志をもち、自己犠牲をいとわない、すぐに動ける人々に引き継いでほしい。